2024/11/27 10:24
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2011/01/13 17:28
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My Humorous Japan Part 3 Brian W. Powle, NHK出版 1997年 日本をよく知るイギリス人英語教師が、日本文化について、日本人について、自らの経験も交えながら語るエッセイの第3弾。 3作目にして、最高の出来ではないかと思う。これまでの2冊は、結局のところ日本以外の話も出てきていて、やや趣旨とずれていることを感じざるを得なかったが、3作目は違った。3作目は、きちんとタイトルに見合った話ばかりを集めている。文化の違いから生じる失敗も、筆者の手にかかれば見事な笑い話になる。筆者独自のユーモアを帯びた文章は相変わらず切れ味があるうえに、ここでは、いじめなどの今日的かつ重さを持ったテーマもあえて取り上げ、自身の論を展開する。 90年代後半の日本社会が対象なので、「オバタリアン」などの言葉も出てきて面白い半面、現在とのギャップを感じざるを得ない部分もある。筆者が当時の日本の若者に対して述べる印象は、現在の若者像とは違う面もあるのではないかと思う。また、英語教育に関する筆者の意見も、英語の持つ意味合いが大きく変化してきた今日においては、再考の余地があろう。 もっとも、このような欠点によって、本書の評価が大きく下がるようなことはない。それくらい、これまでの2作品と比べて面白いのだ。本シリーズを手に取った方には、是非Part 3まで読んでもらいたい。むしろ、第1弾でやめてしまった方にも、3作目は読んでみたらどうかと薦めてみたくなる内容だった。 □関連記事□ My Humorous Japan My Humorous Japan Part 2 PR |
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