2025/04/21 17:11
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2010/11/16 21:35
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My Humorous Japan Part 2 Brian W. Powle, NHK出版 1993年 知日派のイギリス人が、日本のこと、自らが旅した国々のことについて語ったエッセイの第2弾。 楽しみながら英語を学ぼうではないかという姿勢は健在。今回は、著者が大学で英語を教えていた経験から生まれたエッセイが多い印象を受けた。授業に積極的に参加しない学生を辛口ユーモアを込めて表現したり、初めての英会話の授業に戸惑いを見せる学生を取り上げたり。それでも、他の講師が日本人の学生に対して述べる批判に弁解をしたりと、フォローは忘れない。ホームステイに行って成長した学生の例や、本当はこんなに真剣にものを考えているのだという学生の例も挙げている。 チップについてなど、日本人以外にも難しさを感じている慣習も取り上げられていて、単純に日本対外国、日本対欧米という構図ではなく、異文化理解の大変さが語られている。著者が東南アジアに旅行したときのエピソードも載せられている。 ●関連記事● My Humorous Japan |
2010/10/27 10:02
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日本サッカー現場検証 あの0トップを読み解く 杉山茂樹 じっぴコンパクト新書 2010年 ワールドカップ南アフリカ大会、日本は大方の予想を裏切り、世界を驚かせる番狂わせを演じて、決勝トーナメント進出を決めた。岡田監督については、更迭論まで噴出していたにも関わらず、一挙に支持率が上がった。著者の南アフリカワールドカップ体験記に乗せて、岡田ジャパンの戦術に迫る。 著者は、サッカーの戦術に関する本を多く出している。以前、本ブログでも、『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』という本を取り上げた。メディアで一般に報道される「攻撃サッカー」などの言葉に疑問を呈し、過去に観客を沸かせた戦術を引用しながら独自の視点でサッカー解説を行うのが特徴。 本書でも、その姿勢は変わらない。「本田の1トップ」「中盤の3ボランチ」「守備的な布陣への変更」といったメディアの報道が実態に則していないと批判し、「主力の不振」といった岡田監督自身の言葉についても、納得しない様子。 著者が最も力点を入れているのは、事実上「0トップ」になったという布陣の解説だ。著者は、今までずっとストライカーの不足が嘆かれている日本の場合、攻撃的MFの力をうまく利用する「0トップ」という布陣が向いているということを提唱してきたという。日本の躍進は、偶然なのか、狙ってなのかはわからないものの、この戦術が奏功した結果だという。本田・香川・宇佐美といった、FWとMFの中間とも言えるような選手が次々と台頭してきた中、この戦術は現実味を帯びているかもしれない。Jリーグの現状では、ウィングの選手が育ちにくいことや、そもそもフォーメーションという概念自体定着しにくいという指摘にも納得。 「アフリカ勢が勝てない理由は情緒不安定だから」といった、鵜呑みにはできないような記述もあるが、本書をもとに、また新たな視点で日本代表やJリーグの試合を観戦してみると、思わぬ発見がありそうなのは事実だ。実際に試合会場に足を運びたくなる気持ちになる本だ。 |
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