フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで 大原悦子 岩波現代文庫 2016年
まだ十分に食べられるにもかかわらず捨てられている食料を、必要としている人のもとへと届ける活動が、フードバンクである。本書は、アメリカで誕生したフードバンクの概要、それを日本で普及させるべく尽力した2HJの活動を紹介し、さらにはそこから見えてくる日本の貧困問題、NPOという組織のあり方、ボランティア活動のあるべき姿と、多岐にわたる話題を提供する。
「食べ物を必要としている人のもとへ」という活動が持つ問題意識や抱えている問題点を見ていくにつれて、フードバンクが乗り越えようとする問題は、決して食の問題だけではないことがわかる。そして、バックにとてつもなく大きな、解決が難しい問題があっても、とにかく現場でできることをしようとフードバンクの活動に携わる人々の姿を知ると、勇気が湧いてくる。
PR